東京の貯水率は現在どのくらい?2026年10月最新データと水系別の違いを徹底解説
東京の貯水率は現在どのくらいなのか。2026年10月22日時点で東京都水道局が公表している貯水量情報と、国土交通省関東地方整備局の最新の水系別データを確認すると、首都圏のダム貯水率は水系によって大きな差があります。10月21日時点では、利根川水系上流9ダムが76%、荒川水系4ダムが51%、多摩川水系の小河内ダムが81%でした。
東京都の水源は、約8割を利根川水系・荒川水系、約2割を多摩川水系が担っています。ただし、ダムごとの貯水率と東京全体の水の余裕度は同じ意味ではありません。2026年10月16日時点の情報を確認したい人も、最新の公表値との違いや、速報値の扱い、渇水リスクを判断するポイントを押さえておく必要があります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 最新状況:国土交通省の2026年10月21日時点の集計では、利根川水系上流9ダムが76%、荒川水系4ダムが51%、小河内ダムが81%。
- 水源の構成:東京都水道局によると、東京の水源は約8割が利根川・荒川水系、約2割が多摩川水系。
- 判断の注意点:貯水率は対象ダムや有効容量、集計時刻によって異なる。単独の数値だけで東京全体の断水や渇水の危険性は判断できない。
【東京の貯水率は現在どのくらい?2026年10月の最新データ】
東京の貯水率を把握する際は、まず東京都水道局の「貯水量情報」と、国土交通省関東地方整備局の「首都圏の水資源状況(リアルタイム)」を確認するのが基本です。
2026年10月22日時点で確認できる国土交通省の水系別集計は、10月21日0時現在のデータです。利根川水系上流9ダムの貯水率は76%、荒川水系4ダムは51%となり、多摩川水系の小河内ダムは81%でした。鬼怒川流域や相模川水系も含めると、貯水率にはさらに違いが見られます。
ここで注意したいのは、「東京の貯水率」という単一の公式数値が、これらの水系別貯水率をそのまま平均した数字ではないことです。東京の水道は複数の水源に支えられており、各ダムの役割や容量、取水・運用の条件が異なります。
まず、同じ2026年10月21日時点で公表された首都圏の水系別データを比較します。
| 水系・ダム群 | 有効容量 | 貯水量 | 貯水率 |
|---|---|---|---|
| 利根川水系上流9ダム | 5億5,163万m³ | 4億1,704万m³ | 76% |
| 利根川水系鬼怒川4ダム | 2億5,310万m³ | 1億5,051万m³ | 59% |
| 荒川水系4ダム | 1億4,420万m³ | 7,401万m³ | 51% |
| 多摩川水系・小河内ダム | 1億8,540万m³ | 1億5,038万m³ | 81% |
| 相模川水系3ダム | 2億7,722万m³ | 2億2,199万m³ | 80% |
出典:国土交通省関東地方整備局「首都圏の水資源状況(リアルタイム)」。2026年10月21日0時現在。貯水量は速報値を含みます。容量・貯水量の単位は万m³で表示された公表値を換算しています。
この比較では、荒川水系の51%が対象ダム群の中で最も低く、利根川水系上流9ダムは76%、小河内ダムは81%です。ただし、これは水系ごとに集計したダムの状況であり、東京の水道水が残り何日分あるかを直接示す数字ではありません。
また、10月16日時点の情報を調べている場合は、当日の記録と最新値を区別してください。東京都水道局の公表ページは日々更新されるため、10月16日の数字と10月22日の数字は同一ではありません。過去の状況を比較する際には、必ず対象日をそろえることが大切です。
【利根川・荒川水系と多摩川水系は何が違う?東京の水源構成を解説】
東京都水道局によると、東京の水源は約8割が利根川水系および荒川水系、約2割が多摩川水系です。この構成が、東京の貯水率を読み解くうえで欠かせない前提になります。
東京の水道は、ひとつのダムだけに依存しているわけではありません。複数の水系から水を確保し、浄水場や導水・送水施設を通じて供給する仕組みです。そのため、あるダムの貯水率が低下しても、その数値だけで都内全域の水道供給が直ちに危険になるとは限りません。
利根川水系は東京の主要な水源
利根川水系では、矢木沢ダム、奈良俣ダム、藤原ダム、相俣ダム、薗原ダム、八ッ場ダム、下久保ダム、草木ダム、渡良瀬貯水池などが貯水状況の把握対象となっています。
2026年10月21日時点の上流9ダムの貯水率は76%でした。翌22日時点の国土交通省の個別データでは、矢木沢ダムが92%、奈良俣ダムが86%、藤原ダムが62%、相俣ダムが45%、八ッ場ダムが49%など、ダムごとの差も確認できます。
つまり、利根川水系全体の数値が76%でも、すべてのダムが同じ割合で水を蓄えているわけではありません。合計値と個別の貯水率を分けて見る必要があります。
荒川水系はダム群の合計と個別値を確認
荒川水系では、二瀬ダム、滝沢ダム、浦山ダム、荒川貯水池の4施設が国土交通省の集計対象です。2026年10月21日時点の4ダム合計の貯水率は51%でした。
内訳を見ると、二瀬ダムは3%、滝沢ダムは49%、浦山ダムは63%、荒川貯水池は99%です。二瀬ダムの貯水率が低い一方、荒川貯水池は高い割合を維持しており、同じ水系でも状況が異なります。
荒川水系の数値を見るときは、合計の51%だけでなく、どの施設が低いのか、ほかのダムがどの程度水を蓄えているのかを確認することが重要です。
多摩川水系は小河内ダムが中心
多摩川水系の代表的な水源施設が、東京都の水道水源として知られる小河内ダムです。国土交通省の2026年10月22日7時時点の公表値では、貯水量は1億5,053万m³、貯水率は81%でした。
一方、東京都水道局の10月22日付の貯水量情報では、小河内貯水池に加えて村山・山口貯水池を含む集計も掲載されています。この合計は貯水量1億7,103.5万m³、貯水率78.5%です。
81%と78.5%という数字に差があるのは、集計対象が同じではないためです。小河内ダム単独の値と、複数の貯水池を含む東京都水道局の合計値を、矛盾する数値として扱わないようにしましょう。
【ダム貯水率の仕組みと見方】数字が高ければ安心なのか
ダム貯水率は、一般に、貯水量を有効容量で割って算出した割合です。たとえば有効容量が1億m³のダムに8,000万m³の水があれば、貯水率は80%になります。
ただし、貯水率を読む際には「有効容量」が何を指しているのかを確認しなければなりません。ダムは水道用水の確保だけでなく、洪水調節や河川環境の維持など、複数の目的に応じて運用されます。時期によって貯水池の運用条件や有効容量が変わることがあり、同じ貯水量でも分母が変われば貯水率は変化します。
貯水量と貯水率は別の指標
貯水量は実際に蓄えられている水の体積、貯水率は設定された容量に対する割合です。容量の大きいダムと小さいダムでは、同じ80%でも蓄えている水の量が大きく異なります。
そのため、複数のダムを比較するときには、貯水率だけでなく貯水量も確認する必要があります。また、異なる水系の貯水率を単純平均して「東京全体の貯水率」とすることも適切ではありません。
前日増減と平均値に対する割合も参考になる
国土交通省のダム情報には、貯水量に加えて前日補給量や平均値に対する割合が掲載される場合があります。前日補給量は、前日から当日にかけての貯水量の変化を確認するための項目です。
公表資料では、前日補給量がマイナスならダムに水を貯留している状態、プラスなら貯めた水を河川へ補給している状態として説明されています。したがって、前日から貯水量が減っていることだけを見て、ただちに渇水が進行していると判断するのは早計です。
平均値に対する割合は、過去の一定期間の平均貯水量と比べて、現在の貯水量がどの位置にあるのかを把握する手掛かりになります。ただし、比較対象の期間は水系や管理者によって異なるため、数値だけを横並びにせず、注記も確認してください。
速報値は後日修正されることがある
東京都水道局は、貯水量情報について速報値が含まれており、後日訂正することがあると案内しています。国土交通省のダム情報にも、貯水量は速報値であるとの注記があります。
速報値を確認するときは、少なくとも次の3点を押さえましょう。
- 公表された年月日と観測時刻
- 対象が単独のダムなのか、複数ダムの合計なのか
- 有効容量の設定や集計条件に関する注記
前日と比べる場合も、同じ管理者の同じ指標を使うのが基本です。異なるサイトの数字を比べると、集計対象や観測時刻の違いを水量の変化と取り違えるおそれがあります。

【東京の貯水率が変動する理由】雨が降ってもすぐに回復するとは限らない
ダムの貯水率は、流域の降水量だけで決まるものではありません。雨がダムに流れ込むまでの時間、河川への放流、水道用水の取水、洪水調節のための運用など、複数の要因が関係しています。
2026年の降水量データにも、短期間の雨量と貯水状況を切り離して考える必要性が表れています。
国土交通省関東地方整備局の公表資料によると、利根川上流域の2026年9月の平均降水量は291mmで、同月の平均値207mmを上回りました。一方、10月は21日までの降水量が7mmで、10月の平均値129mmに対する割合は5%でした。
荒川の秋ヶ瀬地点上流域でも、2026年9月の降水量は461mmとなり、同月の平均値229mmを上回っています。しかし、10月20日までの降水量は1mmで、10月の平均値156mmに対する割合は1%でした。これらは各ダムの流域に関するデータであり、東京都内の降水量を表すものではありません。
9月にまとまった雨が降った一方、10月に入ってからの雨量が少ないという状況は、貯水率を考えるうえで重要です。ダムの水量は、ある日の天候だけではなく、それまでの降水や流入、放流、取水の積み重ねによって変わります。
水需要とダムの運用も影響する
水道用水の需要は季節や気温などによって変化します。ダムでは、河川環境の維持や下流への水の供給、洪水に備えた運用なども考慮されるため、雨が降った分がそのまま貯水量の増加になるわけではありません。
また、台風や大雨が予想されるときには、洪水調節のために貯水池の運用が変わることがあります。反対に、少雨が続く時期には水を確保するための管理が重要になります。ダムの貯水率を正しく理解するには、数値だけでなく、その時点の運用状況も合わせて見る必要があります。
【首都圏の水資源状況をリアルタイムで確認する方法】公式情報の使い分け
東京の貯水率を定期的に確認するなら、まず東京都水道局の公式情報を確認し、必要に応じて国土交通省関東地方整備局のデータで個別の水系やダムを調べる方法が効率的です。
東京都水道局「貯水量情報」
東京都水道局の「貯水量情報」では、水系別の貯水量や貯水率などを確認できます。東京の水道水源の構成を踏まえながら、利根川・荒川水系と多摩川水系の状況を把握したい場合に適しています。
日ごとの変化を調べるなら、「水系別貯水量の推移」も参考になります。最新値だけでなく過去の推移を確認することで、現在の貯水率が上昇傾向にあるのか、低下傾向にあるのかを把握しやすくなります。
国土交通省関東地方整備局「首都圏の水資源状況(リアルタイム)」
国土交通省関東地方整備局のページでは、利根川水系上流9ダム、鬼怒川流域4ダム、荒川水系4ダム、多摩川水系の小河内ダム、相模川水系3ダムなどの状況が掲載されています。
個別ダムの貯水量、貯水率、前日補給量、過去の平均値との比較などを確認できるため、合計値の背景を詳しく調べたい場合に便利です。ダムのライブ映像や関連する水位・雨量情報への案内もあります。
全国ダム貯水率マップや民間データの位置付け
全国ダム貯水率マップや、全国のダムデータを集約する民間サービスは、地域をまたいだ状況比較や過去の推移を調べる際に役立ちます。ただし、リアルタイム性や更新頻度、収録対象はサービスによって異なります。
全国の状況を俯瞰したい場合は民間の集約サービスを活用し、東京の水源に関する判断では東京都水道局や国土交通省などの公的情報を優先するのが基本です。民間サイトの更新時刻が古い場合は、公式の最新値を確認してください。

【東京の水不足と渇水状況2026】貯水率から何を判断すべきか
2026年10月の公表データでは、利根川水系上流9ダムが76%、荒川水系4ダムが51%、小河内ダムが81%となっています。数字には差がありますが、貯水率だけで東京都全体の水不足や給水制限の有無を断定することはできません。
渇水のリスクを判断するには、貯水率の水準に加え、過去の平均値と比べた状況、流域の降水量、直近の貯水量の変化、各管理者の発表などを総合的に確認する必要があります。
とりわけ、貯水率が低いダムがある場合でも、ほかのダムや貯水池の状況、各施設の役割、河川からの取水や運用条件によって水道供給への影響は異なります。一方、貯水率が比較的高いからといって、今後の少雨に備えなくてよいわけでもありません。
水不足や給水制限に関する最新情報を調べる際は、東京都水道局や関係するダム管理者の発表を確認してください。渇水対策の実施状況と、ダムの貯水率は別々の情報として捉えることが大切です。
【貯水率東京】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京の貯水率は現在何%ですか?
A1:東京全体を一つの数字で示すのではなく、水系別の公表値で確認するのが適切です。2026年10月21日時点では、利根川水系上流9ダムが76%、荒川水系4ダムが51%、多摩川水系の小河内ダムが81%でした。最新の状況は東京都水道局や国土交通省関東地方整備局の公式ページで確認してください。
Q2:東京の水源は利根川水系と多摩川水系のどちらが多いですか?
A2:東京都水道局によると、東京の水源は約8割が利根川水系および荒川水系、約2割が多摩川水系です。この割合は水源構成を示すもので、各水系の貯水率を示す数字ではありません。
Q3:ダムの貯水率が50%を下回ると断水しますか?
A3:貯水率が50%を下回っただけで、直ちに断水するわけではありません。ダムの有効容量や水系全体の状況、ほかの水源、取水・放流の運用などによって影響は異なります。給水制限や渇水対策の有無は、自治体や関係機関の公式発表で確認する必要があります。
まとめ:東京の貯水率は水系別の推移と公式発表で判断する
2026年10月の首都圏では、利根川水系上流9ダムが76%、荒川水系4ダムが51%、小河内ダムが81%と、水系や施設によって貯水状況に差が見られます。東京都水道局の10月22日付の情報では、小河内貯水池と村山・山口貯水池を合わせた貯水率は78.5%でした。
こうした数字を正しく読み解くには、東京の水源の約8割を担う利根川・荒川水系と、約2割を担う多摩川水系の違いを理解したうえで、貯水量、貯水率、前日からの変化、過去の平均値を確認することが重要です。
また、速報値は後日訂正される場合があり、集計対象や有効容量の違いによって数値が異なることもあります。10月16日時点の情報を過去の記録として参照する場合も、10月22日などの最新公表値と混同しないようにしましょう。
東京の水不足や渇水の状況を見極める際は、単独の貯水率だけで判断せず、東京都水道局の「貯水量情報」と国土交通省関東地方整備局の「首都圏の水資源状況(リアルタイム)」を定期的に確認することが、現状を正確に把握するための確かな方法です。 (出典: 貯水 率 東京(Yahoo!ニュース))