日本地方区分はなぜ複数ある?7・8・9・14区分と47都道府県を徹底解説
2026年現在、日本の地方区分には、全国共通で一つに定められた絶対的な基準があるわけではありません。学校の地理で学ぶ7地方区分や8地方区分のほか、9区分・14区分などの細かな分類、明治期の教科書に登場する「関東八州」「奥羽地方」といった歴史的な地域名称まで、目的や時代によって異なる区分が使われています。
さらに、内閣府の経済分析では地域区分A・B・Cが使い分けられ、気象庁の予報区分や統計資料でも独自の地域分類が採用されています。なぜ新潟県や三重県、福井県などは資料によって所属する地方が変わるのでしょうか。日本の地方区分と47都道府県の一覧、歴史的な変遷、経済・人口分析における使い分けまで、具体例を交えて整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:日本の地方区分は、行政上の都道府県とは異なり、全国一律の固定された区分ではない。
- 要点2:7地方区分と8地方区分の代表的な違いは、中国地方と四国地方を一つにまとめるか、別々に扱うかにある。
- 要点3:9区分・14区分は資料ごとに構成が異なり、明治期の地域名称や内閣府の地域区分A・B・Cとも区別する必要がある。
【まず結論】日本地方区分に全国共通の一つの基準はない
日本の地方区分を理解するうえで、最初に押さえたいのは「都道府県」と「地方」は別の概念だという点です。
日本には47都道府県があり、行政上の区域としてそれぞれの範囲が定められています。一方、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州などの地方は、複数の都道府県をまとめて捉えるための広域的な地域区分です。地方の境界は、用途によって異なる場合があります。
例えば、東北地方に新潟県を含める分類がある一方、北陸地方に新潟県を含める分類もあります。三重県を東海地方として扱う資料もあれば、近畿地方に含める資料もあります。こうした違いは、必ずしも誤りを意味しません。地理的な特徴、歴史的なつながり、経済圏、行政上の目的など、何を重視するかによって分類方法が変わるためです。
日本地方区分を調べる際は、区分の数だけで判断せず、まず次の3点を確認すると混乱を避けられます。
- 分類の目的:学校教育、気象予報、経済分析、観光案内のどれに使う区分なのか。
- 対象となる都道府県:新潟県、三重県、福井県、沖縄県などの扱いがどうなっているか。
- 資料の定義:その資料が独自に設定した区分なのか、特定の行政機関が分析用に定めた区分なのか。
特に注意したいのは、地方区分が都道府県の所属を変更する制度ではないことです。新潟県がある資料で東北地方、別の資料で北陸地方に分類されても、県そのものの行政区域が変わるわけではありません。

【都道府県一覧】一般的な8地方区分で47都道府県を整理
日本の地方区分を学習したり、全国の都道府県を整理したりする場合は、8地方区分を基本にすると理解しやすくなります。ここでは、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の8地方に分け、沖縄県は九州と合わせて「九州・沖縄」として掲載します。
1.北海道地方
北海道
北海道は、都道府県としても一つの地方としても扱われる、代表的な例です。広大な面積を持つため、さらに道北・道央・道南・道東などに細分する場合もあります。
2.東北地方
青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県
本州北東部に位置する6県で構成されます。青森県から福島県までをまとめるのが一般的ですが、経済分析などでは新潟県を東北地方に加える独自の分類もあります。
3.関東地方
茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県
首都圏を中心とする7都県です。統計や地域分析では、山梨県・長野県を含めて広く関東として扱う場合もあります。北関東と南関東に分ける方法もあり、内閣府の一部の分析ではこの細分が採用されています。
4.中部地方
新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県
中部地方は、北陸・甲信越・東海などを含む広い地域です。自然環境や産業構造の違いが大きいため、中部地方をさらに細分する資料も少なくありません。三重県を東海地方に含める場合には、中部地方の範囲もそれに応じて変わります。
5.近畿地方
三重県・滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県
関西地方とも呼ばれる地域です。三重県は近畿地方に含める分類がある一方、東海地方として扱う分類もあります。兵庫県は現在の一般的な8地方区分では近畿地方に分類されます。
6.中国地方
鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
本州西部に位置する5県です。日本海側の山陰と、瀬戸内海側の山陽に分けて考える方法もあります。兵庫県は一般的な現代の地方区分では近畿地方に属しますが、歴史的な資料を調べる際は、その資料独自の範囲設定を確認する必要があります。
7.四国地方
徳島県・香川県・愛媛県・高知県
四国島の4県で構成されます。7地方区分では中国地方と一つにまとめて「中国・四国地方」とする整理が代表的です。一方、8地方区分では中国地方と四国地方を独立した地域として扱います。
8.九州・沖縄地方
福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県・沖縄県
九州の7県と沖縄県を合わせた区分です。資料によっては沖縄県を九州地方に含めたり、「九州・沖縄地方」とまとめたり、沖縄地方として独立させたりします。
以上が、47都道府県を8つの大きな地方に整理する際の代表的な一覧です。ただし、地方の境界を厳密に比較する場合は、三重県・新潟県・福井県・山梨県・長野県・沖縄県などの扱いを確認してください。
【比較表】7・8・9・14地方区分は何が違う?
7地方区分、8地方区分、9区分、14区分の違いは、単純に日本を何分割するかだけではありません。どの地域を独立させるか、どの都道府県をまとめるかという分類の考え方そのものに違いがあります。
| 区分 | 基本的な考え方 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 7地方区分 | 大きな地域を7つにまとめる | 代表的な整理では、中国地方と四国地方を「中国・四国地方」として統合する |
| 8地方区分 | 北海道から九州までを8地方に分ける | 中国地方と四国地方を分ける。沖縄県の扱いは資料によって異なる |
| 9区分 | 地域の分け方をさらに細分するなど、資料に応じて構成する | 全国共通の固定された9区分があるわけではない。歴史的な分類と現代の分類を区別する必要がある |
| 14区分 | 広い地方を複数の地域に分割し、より細かな単位で捉える | 分割する地域や都道府県の所属は資料ごとに異なる。出典の定義を確認する必要がある |
| 内閣府の地域区分A・B・C | 経済分析などの目的に応じて地域を分類する | Aは11地域分類、B・Cは都道府県の所属や地域のまとめ方が異なる |
7地方区分と8地方区分の違い
最も理解しやすい違いは、中国地方と四国地方の扱いです。7地方区分の代表的な整理では両者をまとめ、8地方区分ではそれぞれを独立した地方として数えます。
ただし、「7地方区分」という呼び方だけで、すべての資料が同じ構成を採用しているとは限りません。沖縄県を独立した地域として数えるか、九州地方に含めるかによっても分類数は変わります。比較する際は、各地方の名称と所属都道府県を確認することが大切です。
9地方区分は何が違うのか
9区分には、歴史的な教科書で採用された地域分けや、現代の資料が独自に設定した地域分けなどがあります。そのため、数字が9だからといって、特定の一つの構成を指すとは限りません。
例えば、中部地方を北陸・甲信越・東海に分けたり、関東地方を北関東・南関東に分けたりすると、分類数が増えます。ただし、これらをどのように組み合わせるかは資料次第です。9区分を調べるときは、単に地方名を比較するだけでなく、分類の対象と目的まで確認する必要があります。
14区分はどのような場面で使われるのか
14区分は、7地方区分や8地方区分より細かな地域単位で比較したい場合に見られる分類数です。ただし、14区分という名称だけで全国共通の構成が決まるわけではありません。
地域を細かく分ける方法としては、東北を北部・南部に分ける、関東を北部・南部に分ける、中国地方を山陰・山陽に分ける、九州を北部・南部に分けるといった手法があります。どの地域を分割するかによって、最終的な区分数も変わります。
環境調査などでは、さらに細かな地方ブロックが使われる例もあります。環境省の生物多様性センターが公表する地方区分表には、北海道、裏東北、表東北、北関東、南関東、北陸、甲信、東海、近畿、紀伊、阪神・山陽、山陰、四国、山口・北九州、中九州、南九州・沖縄という16ブロックの例があります。これは、地域区分が目的に応じて細分されることを示す一例です。

【歴史】明治期の関東八州・甲信越・奥羽地方はどう違った?
現在の地方区分は、古くから同じ形で固定されていたわけではありません。明治期の地理教科書を調べると、当時の地理教育や地域の捉え方に応じて、さまざまな地域名称と区分が使われていたことが分かります。
中川浩一による地理教育史の研究「明治期における日本地誌の学習方式と地域区分」では、明治30年代の教科書に、現在とは異なる地域名や範囲が複数存在したことが示されています。明治37年(1904年)から使用された国定教科書では、関東地方、奥羽地方、本州中部地方、近畿地方、中国地方、四国地方、九州地方、北海道などの地域区分が採用されました。当時の分類には台湾を含むものもあり、現在の日本の地域区分と単純には一致しません。
関東八州とは何か
「関東八州」は、現在の関東地方を理解するうえで参考になる歴史的な呼び名です。旧国名による区分を背景とし、一般に相模・武蔵・安房・上総・下総・常陸・上野・下野の8つの国を指します。
現在の都道府県をまとめる関東地方と、旧国の集合体として捉える関東八州では、区分の基準が異なります。そのため、関東八州を現在の都県名に機械的に置き換えると、歴史的な意味を取り違えることがあります。
甲信越地方は現在のどこに当たる?
甲信越は、一般に甲斐・信濃・越後に由来する呼び名で、現在の山梨県・長野県・新潟県におおむね対応します。ただし、甲信越は現代でも独立した地方区分として使われる場合と、中部地方などの一部として扱われる場合があります。
この違いは、地域名称が必ずしも同じ階層の区分を意味しないことを示しています。甲信越という呼び名は、歴史的な国名を背景にしながら、現代の気象・観光・経済などでも利用されています。
奥羽地方の範囲と定義
奥羽地方は、歴史的には陸奥国と出羽国に関係する地域名称です。現在の東北地方とおおむね重なりますが、時代や資料によって地域の捉え方には違いがあります。
現代の「東北地方」は、青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県という6県をまとめるのが一般的です。一方、奥羽地方という名称を使う歴史資料では、旧国名を基準とした地域認識が反映されています。両者は近い範囲を指す場合があっても、同じ概念として無条件に置き換えられるわけではありません。
中国地方に兵庫県が含まれる区分はあるのか
兵庫県は、現代の一般的な地方区分では近畿地方に分類されます。一方、歴史的な地理資料には、現在とは異なる地域名称や境界が使われた例があります。古い資料に記された地方名を読む場合は、現代の区分をそのまま当てはめず、当該資料の都道府県の配列や地図を確認する必要があります。
明治期の教科書についても、地方名や府県の組み合わせは一様ではありませんでした。研究論文では、新潟県・長野県・山梨県・岐阜県の所属が資料ごとに異なることや、沖縄の扱いが分かれていたことなどが指摘されています。こうした変遷を踏まえると、古い資料の地域区分を現代の標準的な区分だけで評価するのは適切ではありません。
【公的資料】内閣府の地域区分A・B・Cと11地域分類
日本地方区分の違いを具体的に理解するうえで、参考になるのが内閣府の地域経済分析に用いられる地域区分です。内閣府の公表資料では、分析の目的や参照する統計に応じて地域区分A・B・Cが使い分けられています。
これは、全国の地域を分ける唯一の正解があるというより、分析対象に合わせて分類方法を明示する必要があることを示しています。
地域区分A:11地域分類
内閣府の「地域の経済」関連資料などで用いられてきた地域区分Aでは、全国を次の11地域に分類する例があります。
- 北海道:北海道
- 東北:青森県・岩手県・秋田県・宮城県・山形県・福島県・新潟県
- 北関東:茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・長野県
- 南関東:埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県
- 東海:静岡県・岐阜県・愛知県・三重県
- 北陸:富山県・石川県・福井県
- 近畿:滋賀県・京都府・奈良県・和歌山県・大阪府・兵庫県
- 中国:鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
- 四国:徳島県・香川県・愛媛県・高知県
- 九州:福岡県・佐賀県・長崎県・大分県・熊本県・宮崎県・鹿児島県
- 沖縄:沖縄県
この分類では、新潟県が東北、山梨県・長野県が北関東に含まれています。一般的な8地方区分とは異なるため、地域経済の数値を比較するときには注意が必要です。
地域区分B:10地域分類を基にした区分
内閣府の資料における地域区分Bは、地域区分Aの10地域分類を基礎とし、新潟県と静岡県を関東に、福井県を近畿に分類する方法です。
この違いは、地域区分の数だけではなく、境界付近に位置する県の扱いが結果に影響することを示しています。例えば、関東の人口や経済規模を集計する場合、新潟県や静岡県を含めるかどうかによって、集計対象が変わります。
地域区分C:北陸に新潟県を含める区分
地域区分Cでは、新潟県を北陸に分類する方法が示されています。地域区分Aでは新潟県が東北に含まれているため、同じ内閣府の資料でも、採用する区分によって新潟県の所属が変わることになります。
ただし、地域区分A・B・Cは、すべての政府統計に共通する恒久的な地方区分という意味ではありません。内閣府の特定の報告書で、どの分類を基本として採用しているかを確認することが重要です。
また、気象庁の予報区分も別の目的を持っています。季節予報では全国を11の予報区に分けるほか、北日本・東日本・西日本、日本海側・太平洋側などの区分を使い分けます。天気や降水量を予測するための区分と、経済や人口を分析するための区分が一致しないのは、扱う現象や分析目的が異なるためです。

【使い分け】日本の地域区分と経済・人口分析で失敗しないポイント
地方区分は、地図を見やすくするだけの仕組みではありません。人口、産業、雇用、消費、交通、観光などの地域差を分析する際にも、どの範囲を一つの地域としてまとめるかが結果の読み取りに関わります。
人口分析では集計対象をそろえる
例えば、ある年の関東地方の人口と別の年の関東地方の人口を比較するとします。両方の統計で対象となる都県が同じなら比較しやすい一方、一方の統計に山梨県や長野県が含まれ、もう一方には含まれない場合、数字の差には人口変動だけでなく分類方法の違いも反映されます。
この問題を避けるには、同じ地域区分を使った時系列データを選ぶか、都道府県別のデータを取得して、比較対象を同じ条件にそろえる方法が有効です。
経済分析では地域のまとまり方が重要
地域の経済活動を比較する場合も、地方区分の定義を確認する必要があります。例えば、東海地方の経済規模を比較する際、静岡県や三重県をどの地域に含めるかによって、地域全体の数値が変わることがあります。
内閣府の地域経済分析で地域区分A・B・Cが使い分けられる背景には、こうした集計上の事情があります。数値そのものを見るだけでなく、対象となる都道府県、集計期間、分類の定義を確認することで、データの比較可能性を判断できます。
観光やニュースでは実用性を優先する
観光案内やニュース記事では、必ずしも細かな区分を使う必要はありません。全国の大まかな位置関係を説明するなら7地方区分や8地方区分が便利です。一方、山陰・山陽、北陸・甲信越・東海などの地域差を説明したい場合は、より細かな分類が適しています。
ただし、同じ地域名でも、交通・気象・観光・経済の資料では範囲が異なる場合があります。読者に正確に伝えるには、「どの地方に属するか」だけでなく、「この資料ではどのように区分しているか」を示すことが大切です。
目的別に選ぶなら、この判断基準
- 学校の地理や一般教養:まず8地方区分を覚え、7地方区分との違いを理解する。
- 歴史の調査:関東八州・甲信越・奥羽などの名称を、当時の教科書や地理資料の定義に沿って読む。
- 人口・経済の比較:内閣府や総務省統計局などの資料に記載された地域区分と集計対象を確認する。
- 天気や気候の確認:一般的な地方区分ではなく、気象庁の予報区分を使う。
- 細かな地域差の分析:9区分・14区分などの分類を検討し、都道府県の所属と区分の根拠を確認する。
特におすすめできないのは、異なる資料に掲載された「関東」「東北」「北陸」などの数値を、定義を確かめずにそのまま並べて比較する方法です。分類の違いを見落とすと、実際の人口動態や経済活動の変化とは異なる解釈につながるおそれがあります。
【日本地方区分】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本の地方区分は7地方と8地方のどちらが正しいですか?
A1:どちらか一方だけが全国共通の正解というわけではありません。代表的な7地方区分では中国地方と四国地方をまとめ、8地方区分では別々に扱います。学校の教材や使用する資料に合わせて確認してください。
Q2:9区分や14区分は正式な地方区分ですか?
A2:9区分・14区分という数字だけで、全国共通の固定された分類を示すわけではありません。地方を細分する方法は資料や目的によって異なります。出典に記載された地域名と都道府県の対応を確認する必要があります。
Q3:新潟県は東北地方ですか、それとも北陸地方ですか?
A3:一般的な8地方区分では中部地方に含める整理が広く使われます。内閣府の地域区分Aでは東北、地域区分Cでは北陸に分類する例があります。どの資料の区分を採用しているかによって答えが変わります。
Q4:三重県は東海地方ですか、近畿地方ですか?
A4:どちらの分類も使われます。内閣府の地域区分Aでは東海に含まれますが、一般的な8地方区分の整理では近畿に含める場合があります。資料の目的と定義を確認してください。
Q5:明治期の奥羽地方は現在の東北地方と同じですか?
A5:おおむね重なるものの、完全に同じ概念とは限りません。奥羽地方は旧国名を背景とする歴史的な地域名称で、現在の東北地方は都道府県をまとめる現代の地域区分です。資料によって範囲や名称の使い方に違いがあります。
Q6:人口や経済の比較では、どの地方区分を使えばよいですか?
A6:比較する統計資料が採用している地域区分を確認し、同じ定義で集計された数値を使うのが基本です。異なる資料を比較する場合は、都道府県別データに戻して集計対象をそろえると、区分の違いによる誤解を避けやすくなります。
まとめ:日本地方区分は目的と定義を確認して使い分ける
日本地方区分には、全国共通で一つに固定された基準があるわけではありません。7地方区分と8地方区分では地域のまとめ方が異なり、9区分・14区分などの細かな分類も、資料によって構成が変わります。
また、明治期の地理教科書に登場する関東八州・甲信越・奥羽地方などの名称は、当時の歴史的な地域認識を反映したものです。現代の都道府県を基準とする地方区分と照らし合わせる際は、名称が似ていても同じ範囲を指すとは限らない点に注意が必要です。
内閣府の地域区分A・B・Cや気象庁の予報区分も、それぞれの目的に合わせて設計されています。人口や経済の分析では、分類の数だけでなく、どの都道府県を含めているかが結果の比較に影響します。
日本の地域区分を正しく理解するための判断基準は、シンプルです。まず一般的な8地方区分を基本として47都道府県を整理し、必要に応じて7区分や歴史的な区分、公的機関の独自分類を確認する。そして、統計や報道の数字を比較する際は、出典が定める地域の範囲を必ずそろえることです。この手順を押さえれば、地方区分の違いを単なる例外としてではなく、日本の地域を多角的に理解するための手掛かりとして活用できます。 (出典: 日本 地方 区分(Yahoo!ニュース))