プリテンダーの意味とは?語源・発音・例文からヒゲダンとFGOの用法まで徹底解説
「プリテンダー(Pretender)」とは、英語で「ふりをする人」「詐称者」「本物ではないのにそう見せかける人」などを意味する言葉です。さらに、王位や地位などを自分の権利だと主張する「僭称者」という意味もあります。文脈によっては、単なる演技から、他人を欺く行為、歴史上の王位継承争いまで、指し示す内容が大きく変わります。
日本では、Official髭男dismの楽曲『Pretender』や、スマートフォン向けゲーム『Fate/Grand Order(FGO)』のクラス名としても知られています。しかし、英単語としての意味と、作品のタイトルやゲーム内の設定におけるニュアンスは、必ずしも同じではありません。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 基本の意味:プリテンダーは「ふりをする人」「詐称者」「僭称者」を意味する英語の名詞。
- 英語の使い方:動詞のpretendは「〜のふりをする」「装う」。発音は「プリテンダー」に近く、アクセントは「TEN」の部分に置く。
- 作品での意味:ヒゲダンの楽曲では恋愛における自己演出やすれ違いと重ねて解釈でき、FGOでは独自の設定とクラス相性を持つ名称として使われている。
【意味を解説】プリテンダーは「ふりをする人」「詐称者」を指す言葉
プリテンダーの英語表記は「pretender」です。Weblio英和辞書や小学館の『プログレッシブ英和中辞典』では、「ふりをする人」「詐称者」「王位をねらう者」などの意味が示されています。
共通しているのは、ある人物が実際の自分とは異なる立場、身分、能力、権利などを持っているように振る舞う、あるいは主張するという点です。ただし、何を装っているのかによって、日本語への訳し方は変わります。
たとえば、専門知識がないのに専門家を名乗る人物なら「詐称者」、他人になりすましている人物なら「なりすましをする人」、王位を継ぐ正当性が争われている人物なら「僭称者」と訳すのが自然です。
また、pretenderには否定的なニュアンスが伴うことが少なくありません。実際には持っていない能力や資格を持っているように見せたり、根拠の乏しい権利を主張したりする場合、相手を信用できない人物として評価する含みが生まれます。
ただし、単語そのものが常に悪人を意味するわけではありません。歴史的な称号、文学作品の登場人物、比喩表現などでは、必ずしも日常的な詐欺や犯罪を指しているとは限りません。
特に押さえておきたいのは、次の3つの意味です。
- ふりをする人:本当はそうではないのに、ある人物や立場を演じる人。
- 詐称者:身分、能力、資格、権利などを偽って主張する人。
- 王位をねらう者・僭称者:王位などの地位を自分の権利だと主張する人。
つまり、「プリテンダー=なりすまし」と覚えるのは間違いではありませんが、それだけでは意味の範囲を十分に捉えられません。正確に理解するには、誰が何を装っているのかを文脈から判断する必要があります。

【発音・読み方・語源】pretenderはどう読む?pretendとの関係
pretenderのカタカナ表記は「プリテンダー」です。英語の発音記号は、ケンブリッジ英英辞典によると、イギリス英語では /prɪˈten.də(r)/、アメリカ英語では /prɪˈten.dɚ/ と表記されます。
発音のポイントは、真ん中の「TEN」にアクセントを置くことです。「プリ・テン・ダー」と区切るイメージで、最初の「プリ」を強く読みすぎないようにすると、英語の発音に近づきます。
また、pretenderは動詞のpretendと密接に関係しています。pretendは「〜のふりをする」「〜を装う」「本当ではないことを本当であるかのように振る舞う」という意味を持ちます。そこに、行為をする人を表す「-er」が付いたものがpretenderです。
語源をさらにたどると、ラテン語のpraetendereに行き着きます。この語には、前に差し出す、主張として提示する、言い訳として持ち出すといった意味があり、古フランス語や中英語を経て英語に取り入れられました。Merriam-Websterの語源解説でも、こうした歴史的なつながりが説明されています。
この語源を踏まえると、pretenderが単に「演技する人」だけでなく、「何かを持っている、あるいは何かにふさわしいと主張する人」という意味を持つ理由が分かります。
なお、pretendは動詞だけでなく形容詞としても使われ、「架空の」「本物ではない」「ごっこの」といった意味を表します。子どものごっこ遊びに出てくる架空の食べ物や、実際には存在しない設定などを表す際にも使われます。
【pretendの意味・使い方】pretenderの例文で覚える英語表現
英語でpretenderを正しく使うには、関連する動詞pretendの使い方も覚えるのが効果的です。ケンブリッジ英英辞典では、pretendは「実際にはそうでないと分かっていながら、そうであるかのように振る舞うこと」などと説明されています。
日常会話では、相手をだますための演技だけでなく、子どものごっこ遊びや、感情を隠して平静を装う行為にも使われます。
例文1:pretend to be ~(〜のふりをする)
He pretended to be a doctor.
意味:彼は医者のふりをした。
本当は医者ではないのに、医者であるかのように振る舞ったという意味です。状況によっては、単なる演技にも、相手を欺く行為にもなります。
例文2:pretend that ~(〜というふりをする)
She pretended that she was fine.
意味:彼女は平気なふりをした。
実際には平気ではないものの、周囲には問題がないように見せている状況です。この場合、必ずしも相手をだます悪意があるとは限りません。
例文3:pretend not to ~(〜しないふりをする)
He pretended not to notice me.
意味:彼は私に気づかないふりをした。
本当は気づいているのに、気づいていないように振る舞ったという意味です。人間関係で気まずさを避けたい場合にも使える表現です。
例文4:a pretender(ふりをする人・詐称者)
He is a pretender, not a real expert.
意味:彼は本物の専門家ではなく、専門家を装っている人だ。
この例文では、pretenderに否定的な評価が含まれています。単に経験が浅い人ではなく、実際の能力と異なる印象を与えている人物を指す使い方です。
例文5:a pretender to the throne(王位をねらう者)
He was a pretender to the throne.
意味:彼は王位を主張する人物だった。
この表現は歴史や政治に関する文章で使われます。王位を主張する人物と、実際に王位を継承した人物が異なる場合などに登場します。
これらの例文から分かるのは、pretendが「ふりをする」という行為を表すのに対し、pretenderはその行為をする人、あるいは特定の権利や地位を主張する人を表すという違いです。
なお、pretendには「想像上の」「ごっこの」という形容詞の用法もあります。たとえば、a pretend kitchenは「ごっこ遊び用のキッチン」といった意味です。このような文脈では、詐欺や悪意を連想する必要はありません。

【類語・言い換え】pretenderとimpostor、fraud、claimantの違い
pretenderの類語には、impostor、fraud、fake、charlatan、claimantなどがあります。いずれも「本物ではない」「何かを装う」「何かを主張する」という領域に関係しますが、意味は完全には一致しません。
日本語で「なりすまし」「詐称者」「偽物」「僭称者」などと言い換える際も、対象となる人物の行動や立場を確認することが大切です。
| 英単語・表現 | 主な意味 | ニュアンス・使い分け |
|---|---|---|
| pretender | ふりをする人、詐称者、僭称者 | 実際とは異なる立場を装うことや、権利・地位を主張することに焦点がある。 |
| impostor / imposter | 詐称者、なりすましをする人 | 別人になりすます、身分を偽るといった意味合いが強い。 |
| fraud | 詐欺師、詐欺、不正 | 人を欺くことや不正そのものに焦点があり、強い否定的ニュアンスを持つ。 |
| fake | 偽物、偽のもの | 人にも物にも使える。形容詞として「偽の」という意味でも使われる。 |
| charlatan | いかさま師、山師 | 専門知識や能力があるように見せかけ、人を信用させる人物を指す。 |
| claimant | 請求者、権利を主張する人 | 権利を主張する人という意味で、必ずしも虚偽や詐称を含まない。 |
| usurper | 簒奪者 | 他人の権力や地位を不当に奪った人物を指す。実際に権力を奪取した点に重点がある。 |
たとえば、他人の名前や身分を使って本人になりすます人物にはimpostorが適しています。一方、実際には専門知識がないのに権威ある専門家を装う人物には、文脈に応じてpretenderやcharlatanが使えます。
また、claimantは「権利を主張する人」という意味であり、その主張が正しいかどうかを単語自体が決めるわけではありません。これに対してpretenderには、主張に疑いがある、あるいは正当性が認められていないという含みが生じることがあります。
歴史上の王位継承問題では、pretender to the throneが「王位を主張する者」「王位僭称者」を意味します。ただし、pretenderとusurperも同義ではありません。王位を主張しているだけの人物と、実際に他人の権力を奪った人物では、表現の焦点が異なります。
「プリテンダーは必ず犯罪者を意味する」という理解も正確ではありません。否定的なニュアンスはありますが、主張の正当性が争われている人物を指す場合や、物語の象徴的な表現として使われる場合もあります。
【Official髭男dism『Pretender』】曲名の意味は恋愛における「ふり」なのか
プリテンダーという言葉を広く知らしめた作品の一つが、Official髭男dismの楽曲『Pretender』です。公式特設サイトによると、同曲は2019年5月15日発売のメジャー2作目のシングルで、映画『コンフィデンスマンJP』の主題歌として発表されました。
英語のpretenderが持つ「本当の自分とは異なる人物を演じる人」「何かを装う人」という意味を踏まえると、曲名には恋愛における自己演出や、相手との関係の中で本当の気持ちを隠す姿を重ねて読む余地があります。
恋愛の文脈では、相手にふさわしい人物であろうとしたり、気持ちを表に出さずに振る舞ったり、関係が望んだ形にならないと分かっていながら何らかの役割を演じたりする状況が考えられます。そうした姿は、pretenderの「ふりをする人」という意味と重なります。
ただし、これは英単語の意味と楽曲の内容を結びつけた解釈です。公式サイトで確認できるのは、発売情報と映画主題歌としての位置づけなどであり、タイトルの意味を一つに限定する公式説明とは区別する必要があります。
また、映画『コンフィデンスマンJP』は、信用や信頼をめぐる駆け引きが物語の重要な要素となる作品です。その主題歌にPretenderというタイトルが付いていることから、英語の「装う」「本物ではないものを本物らしく見せる」という意味も、作品との関連を考える手がかりになります。
つまり、ヒゲダンの『Pretender』を理解するうえでは、単純に「詐欺師の歌」と決めつけるよりも、英単語が持つ複数の意味と、歌詞に描かれる恋愛感情やすれ違いを重ね合わせて読むほうが自然です。
Official髭男dismの公式インタビューでは、メンバーが『Pretender』について、バンドにとって次のステージへ進むきっかけとなった楽曲であることなどを語っています。一方で、作品の評価やバンドにとっての位置づけと、タイトルの語義そのものは別の論点です。
曲名のニュアンスを英語の知識として捉えるなら、「ふりをする人」という意味が、恋愛における本音と建前、理想と現実、自分が演じている役割といったテーマを連想させる点がポイントです。

【FGOのプリテンダー】クラス名の意味とゲーム内での役割
『Fate/Grand Order(FGO)』に登場するプリテンダーは、英単語pretenderをそのまま人物の性格に当てはめた呼び名ではなく、ゲーム内のサーヴァントに割り当てられるクラス名です。
FGO公式サイトの「お助けTIPS集」では、プリテンダーは第2部第6章完結記念のピックアップ召喚で初登場したオベロンのクラスとして紹介されています。同じ案内では、プリテンダーはアルターエゴに相性有利、フォーリナーに相性不利なクラスと説明されています。
つまり、FGOにおけるプリテンダーは、単なる英単語の翻訳ではなく、ゲーム独自のクラス体系とバトル上の相性を備えた名称です。ゲームを遊ぶ際には、英語の意味だけでなく、公式のクラス相性や各サーヴァントの設定も確認する必要があります。
それでは、なぜ「ふりをする人」「詐称者」を意味する言葉がクラス名に使われているのでしょうか。
英語の意味を手がかりにすると、表面上の姿と本質が一致しないこと、何者かを装うこと、相手から認識されている立場と実際の立場が異なることなどが連想されます。こうした「見かけと実態のずれ」は、物語における正体や立場の仕掛けを考えるうえで有効な読み方です。
ただし、英単語の語源からゲーム内の設定すべてを直接説明できるわけではありません。クラス名の具体的な意味を判断する場合は、公式のシナリオやキャラクター設定と、辞書に記載された一般的な語義を分けて考えることが重要です。
また、プリテンダーという名称を見て、所属するサーヴァントが全員、日常的な意味での「詐欺師」や「悪人」だと判断するのも適切ではありません。英語のpretenderが持つ「装う」という概念と、FGOにおける個々のキャラクターの人物像は、関連づけて考えられる一方で、同一ではありません。
FGOでこのクラス名を理解したい場合は、次の3点を押さえると整理しやすくなります。
- 言葉の意味:pretenderには「ふりをする人」「詐称者」「僭称者」などの意味がある。
- 作品内の意味:クラス名はFGO独自の設定に基づいているため、英単語の意味だけでは全体を説明できない。
- ゲーム上の役割:公式が示すクラス相性を確認し、ストーリー上の設定とバトル上の性能を分けて理解する。
【プロの結論】プリテンダーの意味を正しく理解する3つの判断基準
プリテンダーという言葉を理解する際、最も大切なのは、単語を一つの日本語訳に固定しないことです。「ふりをする人」「詐称者」「王位をねらう者」という訳は、それぞれ異なる場面で使われます。
英語の文章でpretenderが登場したら、まず何を装っているのか、何の権利を主張しているのかを確認してください。専門家を装っているのか、他人になりすましているのか、王位の正当性を主張しているのかによって、自然な訳語が変わります。
次に、pretenderとpretendを区別することも重要です。pretendは「ふりをする」という行為を表す動詞であり、pretenderはその行為をする人、あるいは特定の地位や権利を主張する人物を表す名詞です。この品詞の違いを押さえるだけでも、英文を読み違える可能性は大きく下がります。
最後に、作品タイトルやゲームのクラス名では、辞書的な意味だけでなく、作品の背景や設定を踏まえて解釈する必要があります。『Pretender』という楽曲名を直ちに「詐欺師」と訳したり、FGOのプリテンダーを単に「なりすまし」と言い換えたりすると、作品が持つ含みを狭めてしまうことがあります。
語学学習では、まず辞書に記載された意味を確認し、その後に例文や作品の文脈から意味を絞り込む。この順序を守ることで、プリテンダーのように複数の意味を持つ単語も、より正確に理解できます。
【プリテンダー 意味】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:プリテンダーは日本語で何と読みますか? A1:カタカナでは「プリテンダー」と読みます。英語の発音は /prɪˈten.dər/ に近く、アクセントは「TEN」の部分に置かれます。
Q2:プリテンダーには悪い意味がありますか? A2:否定的なニュアンスを持つことが多い言葉です。特に、実際には持っていない能力や権利を持っているように装う場合は「詐称者」という意味合いが強まります。ただし、ごっこ遊びや物語上の表現まで一律に悪い意味になるわけではありません。
Q3:pretenderとpretendの違いは何ですか? A3:pretendは「〜のふりをする」「〜を装う」という動詞で、pretenderは「ふりをする人」「詐称者」などを意味する名詞です。行為を表すか、その行為をする人物を表すかという違いがあります。
Q4:Official髭男dismの『Pretender』は「詐欺師」という意味ですか? A4:英単語には「詐称者」という意味もありますが、曲名を単純に「詐欺師」と訳すだけでは、恋愛における自己演出やすれ違いを重ねた解釈を十分に表現できません。歌詞や映画との関係を踏まえて考えることが大切です。
Q5:FGOのプリテンダーは、なりすましをするサーヴァントという意味ですか? A5:英単語の意味からは「装う」「本来の姿とは異なる立場を示す」といったイメージを連想できます。ただし、FGOでは独自のクラス設定と相性が用意されているため、すべてのサーヴァントを日常的な意味でのなりすましと捉えるのは適切ではありません。
まとめ:プリテンダーは文脈によって意味が変わる英単語
プリテンダーの基本的な意味は「ふりをする人」「詐称者」「僭称者」です。英語のpretendから派生した名詞であり、「何かを装う」「ある立場や権利を主張する」という共通の意味を持っています。
英語学習では、pretendとpretenderの品詞の違い、発音、例文を押さえることが基本です。類語のimpostorやfraud、claimantなどと比較すると、なりすまし、不正、権利の主張といった意味の違いも理解しやすくなります。
Official髭男dismの『Pretender』では恋愛における本音と建前を考える手がかりとなり、FGOではゲーム独自のクラス名として機能しています。いずれも、辞書的な意味だけでなく、作品の背景や使われ方を踏まえることで理解が深まります。
「プリテンダー=詐欺師」と一語で覚えるのではなく、誰が何を装い、どのような立場を主張しているのかに注目すること。それが、この言葉を英語でも日本語でも正確に読み解くための最も確実な方法です。 (出典: プリ テンダー 意味(Yahoo!ニュース))